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西洋から白人文明が来た時。豊かだったバングラデシュは大破した。あの中国をも、アヘン戦争などの悲惨が襲った。日本はどうだろう? 太平洋戦争の大破壊があったが、その後に第一次大戦後のドイツ並みの賠償金が課されて国内にファシズムが台頭する、とかはなかった。「奇跡的」に、あの不思議な明るさの「昭和」が生まれた。それはなぜかと長く考えてきた、思う。
江戸時代、多彩なローカルの知識で富を生んだ北前船たち(日本海側の人はご存知のはず。動く総合商社と言われ、メルカリ的なインディー精神を持つ)。日本海側に蓄積された富と技術がなければ、いま太平洋側にならぶ東京などの巨大都市も「昭和」も、絶対にない。我々は先人たちの恩恵をうけ、その我々が先人となっていく。「なぜだかアメリカ風が好きな日本」という謎について、洋花・洋食・洋楽の「3洋」、西洋式を広める使命を政府から受けた日比谷公園を勉強して、見えてくることがあった。
歴史は対象として外から観察するものではない。歴史は「自分」を作る。自分たちこそが歴史だ。だから、歴史を客観的に見るのは難しい。その難しさこそが、「自分」というもののおもしろさでもあるのだ。歴史=自分を思いながらの、『演歌がいいから』。鎮座ドープネスさんのリミックスと、何度か聴いてみてください。超高音質ファイル、しばらく無料です。SNS各社でもオリジナル音源として、BGM使用可能にしておきます。ありがとう!

『演歌がいいから』

 

北国に 連れられた

幼いころの 記憶は

令和と 昭和の 糸の端を

結べる 繋げる

 

気がつくと 頬など 緩んでいます

あれは いつの 焚き木の音?

父と 聞いていた

 

あぁ 音楽 音楽

古い演歌の ビートが ビートが

とてもいいから

こんな阿呆でも 歌います

あんなこと こんなこと

根性なしの 酒にぞ 沁みる

 

日本列島の 小さなもの 愛惜しむ心

光るよ 闇にも

それは 蛍か 線香花火のように

あれは いつの 匂い袋?

君と くんくんと

 

いろはにほふもの 香は聞くもの

人の感覚は アナログの波動

本当は切っても切れない その波を

切って わかったことにすると

褒められますから 切ります 仕方なく

でも 決定とか 分割とか

そんなにできるのか?

割り切れぬ 現世(うつせみ)で

 

北前船は 止まり (OH NO)

黒船がきて とどまり (それな)

明治からの 西洋式の

すべてを 信じた

 

気がつくと この頃 壊れています

「すみません」と言う われらを

あざける人ども

 

あぁ 文学 文学

やまと言葉の 詩歌が 詩歌が

とてもいいから

こんな阿呆でも 感じます

あんなこと こんなこと

人情なしの 今にぞ 沁みる

 

日本列島の 小さなもの 愛惜しむ心

燃やすよ 命を

それは 蛍か 線香花火のように

あれはいつの ギターの音?

君と聴いていた

いつか

 

風が肌に当たり 感じる

決して言えぬ 至福が打つ

 

いくじなしの夜にぞ 沁みる

『Remix 02』

 

香に 聞いて 何が 見えた…

この身体は 音を 響かす

僕に 染み 込んだ 今まで から

今まさに を 知りたくて…. 人生

 

勉強不足は 百も承知して おります

故に 尽きるまで 生きるのです

 

巻き起こる嵐 稲光

佇む つむじに 散る 花 火 螺

 

 

『Remix 03』

 

こんな阿呆でも歌います

 

あんなこと こんなこと

 

先人達から 引き継いで

今に 生きる 我々

身体 巡る 血液

白い 布に 一滴

 

梅干し 握り飯

味噌汁 鰹節

パンも そりゃ 勿論 好きだけれど

忘れられない 俺の ふるさと

 

桜 はらはら 舞い散る 木の下

盃に 浮かぶ 花びら

そいつを グイッと 飲み干して

ここに 産まれて これて

よかった ねって

 

いつか 息子と 笑いながら

そんな 話を したいもんだ

タイミングで こんな曲が

かかったり したら…

踊り出したい

DOPENSS TIME!!!

『演歌がいいから』語註

アナログ
途切れず変わっていくもの

うつせみ
ウツシ(現)オミ(臣)
この世・現世・世人
当て字「空蝉」

いろはにほふもの
「いろはにほへと」
色はに(丹)ほ(穂)ふ

「きく」は「嗅ぐ」
ためし調べる